5月13日、大館市消防署の菅原和幸さん、阿部和也さんを講師にお呼びして、わわわde子育てカフェにて「乳幼児の救急講座」を開催しました。
乳幼児のお世話をしているときに起こりやすい以下の内容について、対応や応急手当を教えていただきました。

1.熱性けいれんをおこした時の対応
2.誤嚥(ごえん)した時の対応(このページ)
3.やけど(熱傷)をした時の応急手当
4.転倒をして頭を打った時の対応
5.救急車を呼ぶ時のポイント

2.誤嚥(ごえん)した時の対応

乳幼児が誤嚥した時は、まず口の中を開けて見る。

① 異物が目に見えるようなら、指でかき出す。
(歯磨きをする時のような体勢で、口の中をのぞいてみる)

② 目で見えない場合は、「背部叩打(こうだ)法」で異物を除去する。
・最初から強く叩くのではなく、力を加減しながら少しずつ強くしていく。

 

乳児には「腹部突き上げ法」はNG!! 乳児は体が小さく、腹部に臓器がたくさん詰まっているので、腹部突き上げ法は絶対にしない。妊婦さんにもNG。

小児や成人でも、背部突き上げ法をした後は、病院に行って内臓に損傷がないか診断を受ける必要がある。

< 質疑応答 >
Q 液体を間違えて飲んだ時はどうしたらいいですか?
A すぐ病院へ行ってください。救急隊員も、何もできません。

Q 背部叩打法は、何回・どのくらいやったらいいですか?
A 異物が出るまで、または救急隊が到着するまで続けてください。もし呼吸が止まってしまったら、胸骨圧迫してください。

【 まとめ 】
誤嚥しない環境づくりをすることが、一番大事です。
子供の手の届くところに危ないものを置かない!
救命の連鎖は「心停止の予防」→「心停止の早期認識と通報」→「一次救命処置(心肺蘇生とAED)」→「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」の四つの輪で成り立っており、この四つの輪が途切れることなくすばやくつながることで、救命効果が高まります(応急手当講習テキストより)
連鎖の最初の「心停止の予防」が、育児をする人たちが頑張るところです。

乳幼児の救急講座(3)やけど(熱傷)をした時の応急手当へ続く

※ (2)誤嚥した時の対応のまとめ(PDF)はコチラ